チャプター 58

真実――第一部

カミラ視点

まさか、自分の息子と向かい合って座り、十年ものあいだ必死に遠ざけてきたものを、ひとつずつ解きほぐして語り始める日が来るなんて、想像したこともなかった。

真実を。

それは、私がこれまで携えたどんな剣よりも重かった。けれどマークには、その重みごと受け取る権利がある。自分がどこから来たのかを知る権利があるのだ。たとえそれが、私たちが長年かけて彼の周囲に築いてきた「安全」という像を粉々に砕くことになったとしても。

マーカスは私の背後に立っていた。嵐を解き放とうとしている私にとって、彼の沈黙は揺るがない柱だった。その存在が私を地面につなぎ止めてくれている。胸の鼓動が...

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